
一生の愛を誓い合って結婚したものの、配偶者と共に過ごす毎日の生活が辛い。思い切って、離婚をしよう!最初に配偶者に言わなければ!!
そんな決意をしたあなたへ、まずは「慌てないで!」と言わせてください。離婚がいけないことだとは言いません。結婚したカップルのうち3分の1が離婚する時代ですし、ひたすら耐えるような昭和時代はもう終わりました。
しかし、「とにかく別れたい」という衝動にかられたまま行動すると、泥沼化してしまうことが少なくありません。もし、スムーズに離婚できたとしても、後になって大きな問題が残ってしまうこともありえます。あらかじめ、離婚後の生活を見据えた準備をしておくことが重要なのです。準備とは「子供」「離婚後」の事をよく考えて行動する必要があるのです。
離婚して一番犠牲になるのはお子さんです。険悪な雰囲気の家庭環境で過ごし続けるのも子供にとっては良くありませんが、だからといって簡単に離婚を決断するのも違います。子供は通っている学校でコミュニティが出来上がっている事がほとんどで、例えば離婚して引っ越すとなった場合は、ものすごく子供にストレスをかけてしまう事にもなりかねません。
子供は親が思っている以上に大人ですので、離婚したがっている親に気を使って「大丈夫」と言うかもしれませんが、親の離婚と転校というのは子供にとってもの凄く辛い事なのです。
従って離婚を考えるときは是非お子さんの気持ちも尊重してあげるべきなのです。まずは子供に与える悪い影響、良い影響を考えていきましょう。
目次
●離婚が子供に与える4つの悪影響
子供にとって離婚は精神的も大きな出来事です。悪影響も少なからず与えてしまう事を理解しましょう。

(1)捨てられる恐怖を感じてしまう
離婚にどんな事情があったとしても、子供の心の中には「離れて暮らすことになった親から自分は捨てられたのではないか」という思いがどうしても残ってしまいます。
そして、1度そんなふうに感じてしまった子供は、今一緒に暮らしている親からもいつかは捨てられるかもしれない…という恐怖を無意識のうちに抱いてしまい、精神的に不安定になる可能性があります。
(2)成績が悪くなる可能性がある
「親から捨てられる不安」を感じている子供は、学校の勉強にもなかなか集中することができません。
そのため成績が落ちる可能性が高く、進学先や卒業後の進路にも悪影響を及ぼすリスクがあります。
良い学校を出ることがすべてではありませんが、成績が悪い=就職後の社会的地位も低くなる傾向があることは無視できないポイントです。
(3)愛情に疑問を持ちやすくなる
子供にとって1番身近な家族でありカップルである両親が離婚するのを目の当たりにすると、子供は人間関係の基本となる愛情に疑問を抱いてしまうことがあります。
「どんなに愛情を注いでもいつかは別れてしまう」という思いから、友達や持ち物への愛着も薄くなる傾向があり、将来的に恋人ができたときにも葛藤を抱きやすくなる可能性があります。
(4)結婚後の離婚率が増える
両親が離婚している子供は、そうでない子供に比べて結婚後の離婚率が増加すると言われています。
子供の性格によっては、離婚した両親を反面教師にして自分の結婚生活に生かすことができるパターンも、もちろんありますが、実際はそうでないケースのほうが多いのかもしれません。
●離婚が子供に与える3つの良い影響
離婚が子供に良い影響を与える事もあります。しかし子供にとって辛い事のが多いと思われます。

(1)家庭の雰囲気が明るくなる
子供にとって何よりもツラいのは、両親の不仲な様子やギスギスとした雰囲気を目の当たりにすることです。
子供の前では直接言い争いをしないように気を付けていたとしても、両親が苦しんだり悩んだりしていることを肌で感じる子供は多く、それに対して何もできない自分に無力感を覚えます。
離婚して一緒に暮らしている親に笑顔が戻ると、それだけで子供は日々安心して生活できるようになるものです。
たとえ片方の親とは離れて暮らすことになっても、家庭の雰囲気が明るく穏やかになるのであれば、そのほうが子供にとっては幸せなこともあるのです。
また、新たなパートナーと出会い再婚することで、新しい父親(もしくは母親)を迎えて温かい家庭を作れる可能性も高くなるでしょう。
(2)両親との絆が深まる
離婚して家族が減ってしまうことは心細い反面、残った家族の絆を強く感じられるという効果もあります。
親の立場からすると自分のせいで子供に寂しい思いはさせたくない…と、これまで以上に子供に気を配るようになりますし、子供の中にも「なるべくお母さん(お父さん)を助けたい」という意識が芽生え、親に対する思いやりが深くなります。
離れて暮らすことになった親とも、面会日などを設けて定期的に会うことにしている場合は、離れる前よりむしろお互いのことを話す時間がしっかり作れるようになった!というケースもあるでしょう。
結果的に、子供から見るとどちらの親ともよりコミュニケーションを取れるようになり、それが日々の安心感につながることも多いのです。
(3)打たれ強くなる
両親の離婚は子供の心に様々な葛藤やインパクトを与えますが、その経験は決して無駄にはなりません。
精神的な成長には、困難に立ち向かうことや挫折がある意味必要不可欠です。
両親の離婚を乗り越えた子供は、その分メンタルが強くなり、他の同年代の子供に比べて精神的な自立も早くなるでしょう。
●離婚前にやるべき5つの準備
事前の準備は本当に大切。いきなり離婚を切り出す事は絶対NG!!最低限の準備を整えてからパートナーに伝えましょう。
(1)離婚理由の準備
誰もが分かる理由を考えてみましょう。
・DV(家庭内暴力)
・浮気
・借金
最近では
・性格の不一致
・性の不一致
・子供が出来ない
こんな理由が多いですね。但し嘘は絶対にダメです。これから色んな方を巻き込んで離婚する可能性もあるので、事実のみ準備しましょう。
(2)公的援助の確認
離婚によって貰える手当や給付金もきちんと調べておきましょう。

母子家庭には様々な手当て、助成金が準備されています。いまこそ賢く活用すべきですね。代表的な項目を解説します。
・児童手当
子供いる家庭なら、子供が15歳になるまで全員が年に3回もらえる制度(1人あたり月間10,000円~15,000円)
・児童扶養手当
母子家庭及び父子家庭の、0歳〜18歳に到達して最初の3月31日までの間の年齢の子供が対象です。
児童手当と同様に扶養人数や所得によって、支給金額が異なるので注意が必要です。支給区分は「全額支給」「一部支給」「不支給」の3区分に分かれています。
(全額支給の金額)
子供が1人のケース:月額43,160円
子供が2人のケース:加算額10,190円⇒計月額53,350円
子供が3人目以降のケース:1人増えるごとに月額6,110円が加算されます。
・母子家庭住宅手当
母子家庭の住宅手当とは、母子(父子)家庭で20歳未満の子供を養育しているケースで、家族で居住するための住宅を借りて、月額10,000円以上の家賃を払っている人を対象としている制度です。
この制度は市区町村独自の制度であるため、なかには実施していない市区町村もあるので、あなたの居住地の市区町村では適応されるのかどうか調べる必要があります。
支給金額は市区町村によりますが、5,000円~10,000円程度です。
・母子福祉資金貸付
進学等でお金が必要な際に都道府県等の公共団体の貸し付けを受けられる制度です。
(3)請求可能なお金や資産のリストアップ
この項目はお金に関する大切な説明で離婚後の生活に大きな影響を及ぼす事もありますので、良く読んで自分なりに事前に調べておきましょう。離婚で揉める一番は「財産分与」と言われおり特に住宅(不動産)や車両等高価な物に関する分与です。
・婚姻費用
離婚する前に生活費を受け取っていないときや、話し合いによって離婚を前提とした別居をすることになったときには、相手に生活費を請求することができる場合があります。
具体的な金額は、家庭裁判所でも広く活用されている基準(算定表)に基づいて決まることが多いですが、基本的にはあなたの収入よりも配偶者の収入の方が多い場合には認められる可能性が高くなりますので忘れずに請求しましょう。正確な金額は弁護士さんに相談しましょう。
・財産分与
婚姻中、夫婦が協力して築いた財産は、ふたりの共有財産となります。
もし、あなたが専業主婦であったとしても、あなたが家事をしていたからこそ配偶者が仕事に専念してお金を稼ぐことができたとして、あなたと共に築いた財産であるとみなされます。共有財産は、離婚に伴い清算することになります。婚姻後に建てた家などの不動産も対象です。必ずリストアップして計算しておきましょう。ただし、婚姻後に契約したローンなどの借金も財産分与対象となるので、注意が必要です。
なお、それぞれが独身のときに貯めた貯金や相続で受け取った不動産やお金などは、特有財産となる場合には財産分与の対象とはなりません。
・慰謝料
慰謝料を請求できる典型例として、不倫や暴力が挙げられます。よく、慰謝料は男性が支払うものと勘違いをしている人がいますが、男女問わず慰謝料を支払う義務を負う可能性はありますので、誤解のないようにしてください。不倫の場合相場は300万円程度が一般的です。
・養育費
あなたに子どもがいて、あなたが親権者となる場合には、相手から養育費を受け取ることができます。養育費は、子どもが社会人として独立自活ができるまでに必要とされる子どものためのお金です。
子どもの教育計画を明確にし、何のためにいくら必要なのかを説明できるようにしておきましょう。養育費の額については、婚姻費用と同様に算定表に基づいて決まることが多いです。なお、あなたが相手に親権を譲る場合は、たとえ女性であっても養育費を支払う側になる可能性がありますので親権については慎重に考えて下さい。
(4)使用する証拠の収集
離婚は揉める事も多々あります。優位に進める為にも事前の「証拠」は重要です。
離婚を申し入れても、拒否されたり、条件がかみ合わずに話し合いがスムーズに進まなくなったりするケースは少なくありません。離婚を優位に進めるには「証拠」が欠かせません。
証拠は、離婚自体の請求に必要なことはもちろんのこと、慰謝料や財産分与、婚姻費用分担請求、養育費の請求等、後々色んな場面で必要となってくるのです。
・証拠の種類
- 浮気、DVなどがあればその証拠となる資料(例えば、メールのやり取り、けがを負っている写真や音声等)
- 預貯金通帳(通帳のコピー)自分名義・パートナー名義を準備
- 所得を証明する書類(給与明細、確定申告書類、源泉徴収票等)
- 不動産登記簿や権利書のコピー
- 生命保険に関する書面(積み立ては資産と見なされます)
- 証券口座の明細(株券等も試算と見なされます)
(5)【重要】気持ちの整理と事前準備の大切さ
とにかく事前準備が大切!!離婚後の生活に多大な影響をもたらしますので、時間をかけて、時には知人・専門家へ相談しながら進めましょう。
離婚は精神的にも大きな負担になる事も度々あります。考える事、調べる事も多く大変だと思います。一人で全て抱え込まず、まずは家族(両親等)や友人に今の気持ちをぶつけて下さい。人は心の中の思いを口に出す事で相当のストレスが軽減されると言われております。自分が精神的に不安定では、それを敏感に感じ取る子供はもっと不安になりますので是非「相談」してみましょう。逆にアドバイスをもらえる事もあるかもしれませんね。
準備の大切さは左記に書いてきました通りです。離婚自体を有利に進める為、離婚後の事も考え準備しましょう。
特に(3)請求可能なお金や資産のリストアップは、出来れば弁護士、公認会計士に相談することがベストですが、事前に自宅の査定・評価金額を調べる事は大切です。特に不動産は信頼のおける会社に依頼する事も大切です。以下に皆さんも、良く知っている「三井のリハウス」さんのバナーを付けておきますので、査定してみましょう。
持ち家の評価額は事前に必ず調べましょう。今はスマホで簡単に60秒程度で入力出来ます。担当者にアポを取って合ったり等の面倒事は全くないのです。今や不動産の価値は地域によっては上がっているとも言われています。ある程度の金額を把握する事で仮に弁護士等に相談しておけば財産分与をうまく交渉してくれると思います。
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